建材を運ぶトラックの20代の運転手から、早朝3時から夜10時までの勤務を1日の休みもなく連続約1か月、休憩時間も取れず、378時間働き続け、とうとう倒れ救急車で運ばれ、会社に連絡したら解雇通告を受けたという相談があった。
社長からは、日常的にちょっとしたミスで「殴る」「蹴る」「叩かれる」の暴力を受け全治3種間のケガも負わされ、フォークリフトの資格がないのに無資格運転を強要され、精神的にも追い詰められ「うつ病」を発生。「警察」にかけこんだら、神奈川労連を紹介されたというものだった。
中古の外車販売会社の20代正社員からの相談。2年半勤め店長までなったが、「トイレが汚い」、「同僚の指導ができてない」、など本人の責任以外のことで『ペナルティ』と称して3万円、5万円、ひどい月には14万円も賃金減額がされてきた。
こうした違法な賃金カットが合計で150万円以上にものぼり、6月の賃金はとうとうマイナスで、社会保険料などを逆に請求され、心療内科医にかかるほどのショックで辞めざるを得なくなった。そして、7月末での「退職届」を出したにもかかわらず、6月末での退職扱いにされた。
組合に加入して団体交渉で事実関係を明らかにし、問題解決をはかることを勧めた。
2人とも違法な働き方を強要され、あげくに雇用を奪われ、生活不安に陥れられている。コロナ禍のなかで、生活を壊す違法な雇止め・解雇にかかわる相談は増えており、各労組とも協力し対応していくことが重要になっている。