職場組織において、賃金など春闘要求が提出されています。3月11日を統一回答指定日とし、翌12日は全国統一行動がとりくまれました。
内部留保の還元を
JMITU通信産業本部(通信労組)神奈川分会は、川崎事業所においてストライキに突入。分会員など約10人が宣伝を行い、建交労や川崎労連、神奈川労連からも激励に駆けつけました。出勤してくる社員に声をかけながらチラシを配布。「頑張って」との声もかけられました。
NTTは内部留保を10兆円以上もため込んでおり、大幅賃上げで労働者に還元することを求めています。また、ウィルス対策についても要求書を提出し、非正規労働者も含めた休暇や賃金の補償を求めています。
1000円のベア
医労連・横浜勤労者福祉協会労組は、汐田総合病院門前で宣伝。前日の回答は、従前に確約していた1000円のベースアップがあったものの、例年回答のある一時金については、「検討中」とし何ら示されませんでした。出勤してくる職員に回答を知らせるニュースを配布し、また病院の利用者に向けては、看護師などの増員をアピールしリーフを配布しました。
福祉保育労は、1職場がストを実施。その他の職場でも「職場内集会」や「アピールシール着用就労」、「政府FAX行動」などにとりくみました。県本部の行動として午前中に三ツ境駅、午後に川崎駅でスタンディングを16人の参加で実施し、通行人に「福祉労働者の大幅増員、大幅賃上げ」などをアピールしました。
昨年並みの回答
全体では、昨年並みの回答となっています。同時に、「先行き不透明」を理由に賃上げを渋ったり、一時金の回答を示さないなど不誠実な対応も報告されています。
新型コロナや消費税増税によって経済が減速している今だからこそ、個人消費の基盤となる賃金引き上げの必要性は高まっています。これから要求提出や交渉を行う職場もあります。賃上げなどの要求に確信を持ち、粘り強く春闘を闘いましょう。