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2020年1月8日

自交総連・箱根登山ハイヤー支部が完全勝利解決

 自交総連・箱根登山ハイヤー支部の争議が、県労委における和解によって完全勝利解決を実現しました。

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暴力も含めた攻撃

 当該組合の労働者は、働きやすい職場の実現のため、何もしない多数派組合を脱退し、新組合を立ち上げました。直後から、多数派組合と会社が結託して、暴力も含めた様々な攻撃を行ってきました。

 会社は18年5月に、組合の那賀委員長(女性)を、箱根地域から小田原地域の夜勤へ一方的に配置転換を行いました。組合は団体交渉や県労委のあっせんで、元の職場に戻すことを求めましたが、会社は不誠実な対応に終始し、夜勤による酔客からのセクハラ・パワハラによって、那賀委員長は命の危険すら感じる状態になりました。

 闘いを強めるために、当該組合は自交総連と西湘労連への加盟を決断しました。

 その後、早期解決をはかるため、組合は県労委に不当労働行為の救済を求めて申立を行い、9月には山田組合員(女性)の配置転換についても、救済申立をしました。県労委においては、調査が進められるとともに、「要望書」が2回にわたって出されました。

 5月に研究者や労働組合、女性団体などで構成する支援共闘会議を結成し、運動を進めてきました。

小田急への要請

 箱根湯本駅などでの宣伝行動、親会社である小田急電鉄本社前での宣伝と要請行動、FAXによる要請などにとりくみ、また、女性による独自の支援行動も行われました。

 その結果、11月12日の県労委において、会社は「本件紛争が生じたことについて遺憾の意を表明」し、那賀委員長と山田組合員を無条件で箱根エリアに復帰させるという、内容で和解しました。

 和解後、謝罪内容が社内に掲示され、11月中に2人は実際に復帰をしました。12月23日には、小田原で勝利報告集会が行われ、約70人が参加し当該組合・当事者と喜びを分かちあいました。

 箱根登山ハイヤー支部では、正常な労使関係の構築、労働条件の改善を、仲間を増やしながら実現することをめざして、とりくみを強めることにしています。

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