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2019年8月3日

日通が「無期雇用」の1日前に解雇

極めて悪質な脱法行為

 昨年4月から労働契約法第18条によって、有期雇用労働者は、業種の如何を問わず、5年以上にわたって同一の雇用主のもとで働いた場合、申し込めば無期雇用の権利が得られることになっています。

 しかし昨年6月、日本通運は無期雇用の権利が発生する満5年の1日前に、契約社員を雇止めにしました。これは、非正規労働者の不安定な雇用と生活を守るという法の趣旨を無視した極めて悪質な脱法行為です。

 雇止めされたのは岩本久芳さん。現在、加入した全川崎地域労組などの支援をうけて、横浜地裁川崎支部で裁判をたたかっています。

人として扱ってほしい

 岩本さんは、「それまで、所長から何度も『今後も更新できるから』、『ずっと居られるよ』と言われていたのに、突然の雇い止めで驚いた。自分でもいろいろ調べて、何度もおかしいと訴えたが、会社の態度は冷たかった。会社に思い入れもあったのに…」、「労働者をなめるなという思いだったし、泣き寝入りしたくなかった」と話します。

 そして、「日通は労働者を人として扱ってほしい」と言います。

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 無期転換ルールはスタートから1年半しか経っていないので、まだ判例がありません。日通では、無期転換逃れによる同様の裁判が、東京地裁でもおこなわれていますが、こうした脱法行為を許さないたたかいは、今後に大きな影響を及ぼすものであり、たいへん重要です。岩本さんも「自分だけの問題ではないと思っている」と話します。

カンパの協力を

 いま、岩本さんの裁判では、労働法に詳しい専門家の意見書を提出し、あわせて裁判所への署名もとりくまれています。意見書には費用がかかっており、各組織へのカンパも要請しています。労働者のモノ扱い・使い捨てを許さないためにも、カンパへの協力をお願いします。

 そして、多くの仲間の支援で、大企業による横暴を正し、安定した雇用を実現するルールを確立しましょう。

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