神奈川県メーデー実行委員会は5月1日(水)横浜公園において、2千人が参加し、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をメインスローガンに、メーデーの原点である「労働時間短縮」や「賃金引き上げ」、「消費税大増税反対、社会保障充実」「震災復興」「憲法を守ろう」などの要求を掲げ、第84回神奈川県メーデーを開催しました。
IWJが取材していただきました。こちらから動画がご覧いただけます。
その①→ http://www.ustream.tv/recorded/32186359
その②→ http://www.ustream.tv/recorded/32188955
第84回神奈川県メーデー あいさつ 2013年5月1日 実行委員長(神奈川労連議長) 水谷正人
風薫る5月、第84回神奈川県メーデーに結集されたみなさん。1886年5月1日アメリカ・シカゴで8時間労働制を求めて35万人がストライキに立ち上がった闘いを起源に、117年を経た本日、日本と世界各国の労働者が団結を固め、生活と権利の向上、平和と民主主義の擁護で一大決起しています。
私は4月上旬、弁護団の仲間と共にドイツ・フランスに行き、脱原発、太陽光・風力・バイオマスの再生可能エネルギーを活用した市民・自治体・企業共同の電力会社を視察し、EU諸国の労働運動で勝ち取った先進的な働くルールを学んできました。日本の米国追従の政治経済、賃金・雇用・社会保障の異常、横暴勝手な大企業が世界に害悪を与えている実際をみて、本気になって、労働運動と政治革新のたたかいを強く大きくしなくてはとの思いを強くしてきました。
みなさん。日本は小さな国ですが世界第3位の経済大国です。EU諸国で出来ていることがこの日本で出来ないはずはありません。賃金では、最賃裁判を勝利して1000円以上の全国一律最賃制度の実現、国や自治体が発注する仕事につけば人並みに暮らせる賃金を保障させる公契約、川崎・相模原・厚木市ですでに実現したこの制度を国・県や全ての市町村へひろげる、国家と地方公務員の不法不当な賃下げ断固反対、正規でも非正規でも差別のない均等待遇、同一労働・同一賃金の実現を勝ち取ろうではありませんか。労働時間・安全衛生では、サービス残業根絶、長時間過密労働をなくし、有給休暇の完全取得、年間1800時間以内を実現して雇用を増やし、過労死や過労自殺、メンタル疾患を解消させ、いのちと健康をまもりましょう。憲法25条にもとづく年金・生活保護・社会保障、26条の教育の拡充、医療・介護・教育・福祉の充実で若者と中高年、女性の雇用の場をつくろうではありませんか。アベノミクスによる雇用の維持・定着型からの大転換、成熟産業から成長産業への移動、労働者の大半を非正規・有期雇用、首切り自由にする雇用の流動化政策に断固反対しましょう。3・13山口県のマツダ勝利判決をいかして、司法と県労委の民主化をすすめ、すべての争議解決を勝ち取りましょう。
神奈川県は脱原発・再生可能エネルギーによる電力確保挑戦の先進県です。相模原市の藤野電力、小田原市の報徳電力は有名です。毎週火曜日の東電神奈川支社前の原発ゼロ・再稼働反対・原発被災者支援の行動を強め、ウランや石油・天然ガスなど化石燃料・枯渇エネルギー、環境汚染から脱して、雇用増加と地域経済活性化にも寄与する自然エネルギー、地産地消の発電・電力確保のチャレンジを県内各地で広めようではありませんか。
式典の文化行事では、マーチングバンド「ヨコハマ・ロビンズ」が演奏。会場を盛り上げました。
式典、各団体からのアピール。最賃1000円以上を目指し、ユーコープ労組の仲間から訴え。
7月の横浜市長選挙、横浜市従労組から市政転換の訴え。
県内で労働争議をたたかう仲間からの訴え。
式典では、メーデー宣言を採択し、2コースにわかれデモ行進を行い、市民・県民にアピールしました。