神奈川労連

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労働相談コラム

2013年3月6日

相談活動は誰でもできる

労働相談センターには一年中、経営者のありとあらゆる権利侵害が相談として寄せられます。

  • 年明け初出勤の朝、開店に向けてバタバタしているところに来たオーナーに、「明けましておめでとうございます」と挨拶をしなかったから「首だ」といわれた女性からの相談。解雇権の乱用であるから、解雇を撤回させることと、予想されるその後の嫌がらせにも頑張れるように地域労組を紹介しました。
  • 夫婦で自宅での請負仕事をしてきたが、夫が病気になったので請負を断りたい。でも他にやる人がいないので続けてほしいと発注元から言ってくる。納入期限や契約解除などを記した契約書はないと思う。どう断ればいいのかとの相談。
  • 父の具合が悪いので、入院や通院の際、休みを取る条件で良いということで就職したのに、実際に父が入院して休暇を取ったら、「困る。仕事はどうしてくれるんだ」と責められる。会社が自宅から5分ぐらいなので「来い」といわれると断りにくいとの相談。
  • 社会保険労務士の事務所で働いているが、有給休暇を取りたいがどうすればいいか。有給をとりたいと言ったら嫌がらせを受けることはないかという相談。

それぞれの相談では、まず相談者に責任がないことを強調し、自分の望んでいることを文書にして提出する。その際必ず自分用にコピーをとっておく。必要なら労働相談センターに相談したことを告げることなどを助言しています。

相談活動は気張らず、ゆっくり聞いてあげることが大事だと思います。難しいことはみんなで相談する、あるいは調べて、答えるようにすれば相談活動は誰でもできると思います。

しかし、自宅の本棚にもいつの間にか、「ブラック企業」「守られない働き方」「… 労働破壊」「…症候群」「過剰な…」などの見出しがついた本が並んでいます。気持ちが和らぐ本が並ぶ時代にしたいですね。

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