8月4~6日、広島の原水禁世界大会が開催されました。参加した水谷・神奈川労連副議長の手記を掲載します。
ある朝 爆音を聞いた わたしの頭上の「空」に… 「B29だ」と直感した わたしが立ち上がったとき 物凄い閃光が 熱くわたしの体をつつんだ 私に目は眩み 体はすくみ こわばり (途中略) 私は見た 息絶えた母親の体を 揺すぶって泣く幼な子を それは手の施しようのない それは 絶望の世界だった 虚構の中に立ち わたしは さとった 恐怖 残酷の極み それは 人間が創り出す ということを atomic bomb memorial no5
ヒバクシャ国際署名が重要
昨年7月7日、国連において、まさに歴史的な核兵器禁止条約が採択され、すでに14か国が批准しています。
「命あるうちに核兵器のない世界を」との被爆者の願いにこたえ、その実現へと世界を動かすために、核兵器の非人道性の告発、被爆者の被爆の実相の訴え、世界数億を目標とするヒバクシャ国際署名を進める世論と運動がいよいよ重要となっています。
連帯の広がり
今日の世界の動きの根本には反核・平和の世論と運動の発展があります。核兵器禁止条約の発効や朝鮮半島の非核化を成し遂げる力も世論にあると、私たちは確信します。
世界数億をめざすヒバクシャ国際署名、核兵器禁止条約への署名・批准を求める自治体意見書、安倍改憲反対3千万署名推進、沖縄県知事選勝利・辺野古基地建設反対・普天間基地撤去の「オール沖縄」のたたかい支援、60年の歴史ある平和行進の発展などで、被爆者とともに、若い世代とともに、未来を切りひらきましょう。
原水爆禁止国民会議の代表が初めて挨拶し、「市民と野党の共闘で安倍政治を打倒しよう」との連帯も確認しました。
被ばく実相が日常
特別集会「非核平和の朝鮮半島―日本の役割」に建交労、港湾労組の仲間と参加。韓国・民主労総代表発言で「社会変革と労働運動の役割の重要性」、世界から取り残され孤立する安倍政治、世界の大変革の中心にある朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争周終結がいま世界大変革の中心にあることを強烈に学びました。肌を刺す、この表現がピッタリの広島の太陽。冒頭の詩は、朝の散歩の交差点で出くわした原爆碑の一文です。
広島、長崎には被爆実相が日常です。これを理性ある人類社会、日本の津々浦々と世界各国に広げることが、今を生きる私たちの役割であり、核兵器を世界からなくす方法だ、このことを強く思い、新たな決意にもなりました。