組合結成58年の歴史を持つ医労連・藤沢病院労組では、病院敷地内にあるプレハブ建物の一室に組合事務所を構え、活動の拠点としてきました。ところが2017年3月15日に突然「老朽化したプレハブ建物を解体するので組合事務所は退去せよ(代替場所なし)」との一方的通告が経営者側からきました。その後、4度に渡る団交ドタキャンなど不誠実な対応が繰り返されたため、県労委あっせんに持ち込みました。
2017年12月13日の立ち合い団交の場において、経営者側から譲歩案が示され当該労組も承諾し、県労委委員含む3者協定書を締結。納得できる組合事務所を確保し、勝利解決しました。
組合側は労働協約書を示しながら、組合攻撃・団結権侵害などをあっせんの場で訴え、病院内で使われていない部屋を代替場所として提案してきました。一方、使用者側は組合事務所代替を頑なに嫌がり、ついには職員の憩い場である「休憩スペース」を代替案として提示し、職員と組合との分断工作まで仕掛けてきました。
あっせんでの解決は困難かと組合側が考えるなか、当該労組は2017年12月5日に「立ち合い団交に向けた要請書」を提出。8日に回答書が出され、その文面には「病院敷地内に冷暖房付きコンテナハウスを設置し、組合事務所として電気代含め無償提供する方向である」と書かれ、さらに「労組と臨時協議を開き、次のあっせんの場にて合意をしたい」と申し入れてきました。急転直下の対応の変化でした。
藤沢病院労組では、組合員の拠点である組合事務所を確保した成果を勢いに、18春闘でも要求実現・組織拡大に奮闘することにしています。