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2017年12月4日

「女性が働くこと、社会をかえること」はたらく女性の神奈川県集会

11月25日、今年は、「韓国」をキーワードにして、「はたらく女性の神奈川県集会」を開催し、110人が参加しました。
 韓国の「100万人ろうそくデモ」の映像に感動し、国民が声をあげることの重要性を学び、社会は変えられると確信をもち、参加者からの解雇や賃金未払いを労働組合で解決した報告に勇気をもらい元気が出る集会となりました。

韓国の女性研究者が講演

 記念講演では、韓国の女性労働者・非正規労働者を中心に研究されている金美珍(キム・ビジン)さんが『韓国の社会連帯―ろうそくデモと女性労働運動』と題して講演。14年4月に起きたセウォル号沈没事件をきっかけに、「国民不在の国家」に対する絶望と抗議が広がり、朴槿恵(パク・クネ)大統領を弾劾し、民主的な文(ムン)政権を勝ちとった運動について学びました。

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 16年10月に始まった「ろうそくデモ」は、17年3月までに20回行われ、1685万人が参加。以前は暴力的であった抗議行動が、平和な集会とデモとなり、子どもからお年寄りまでが参加するお祭りとなりました。「尊重と配慮する集会文化マニュアル」も整備され、マイノリティや若者への批判、女性を卑下することのない集会をつくりました。

市が集会に全面協力

 ソウル市は、全面的に協力。簡易トイレの設置や、参加者が集会後に帰宅できるよう、市バスや電車の終夜運転まで実施し、市民が参加しやすい環境をつくりました。

 1987年以前の軍事独裁政権を乗り越えて以降、「市民運動」が登場し、立法過程を通じて社会に必要な「秩序」と「制度」をつくる運動を展開。「市民運動」のとりくみを通じて、国会議員に提言をだし、政策を実現してきました。その結果、世論調査によれば市民団体への信頼が一番高く70%で、影響力も大きくなっています。次いで、宗教団体や労働組合で、国会議員は一番低いとのことです。

 運動の形態は、インターネットで議論し、デモや集会に「個人」で参加する形。現在、運動団体はその個人をつなげる「プラットフォーム」としての役割を担っています。
 はたらく女性の組織化では、女性労働組合や市民団体など32団体が一緒に政策を提言、政治家も出しています。IMF危機の時に最初に解雇されたのは女性。法制は平等でも現場は不平等。使用者側と交渉できるのは「労働組合」、その意義は大きいと話されました。

キムチをつまみながら

 講演後に分科会を開催。第1分科会の働き方実態交流では、参加者それぞれが厳しい現状を語り、弁護士からアドバイスをうけ、他の参加者とも思いを共有しました。

 第2分科会は「韓国」にちなんで、珍しいトマトキムチなどをつまみながらの和気あいあいとした分科会でした。第3分科会は講師の金さんを交え、新自由主義、アメリカ従属という日本と同じような境遇から大きな変化をつくり出した背景について学びました。日本の3年先をいくネット社会韓国への興味・関心も寄せられました。第4分科会では、女性と年金と題して夏野先生のお話を聞き、かしこく年金受給するすべや制度の矛盾などについても学びました。

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