『アベノミクス』で暮らしは悪化
疑惑を隠し自らの権力を保持するためだけに、安倍首相は国会を解散し総選挙が行われます。
あまりにも身勝手な暴挙に抗議するとともに、神奈川労連としては「アベ政治」を終わらせる絶好の機会として、また、私たち労働者の要求を実現させる選挙として積極的にとりくみます。
今回の総選挙で問われることは多くあります。暮らし、仕事・雇用、平和と戦争、憲法、核兵器廃絶、疑惑解明などなどです。私たちの生活・仕事にどうかかわるのか、若干のポイントを紹介します。
棄権は悪政に対する白紙委任です。たとえ1票でも、それが集まることで政治は変えられます。労働者の要求を実現する国政・市政に転換しましょう。
安倍首相は「アベノミクス」の成果を喧伝し、政府は「景気が回復している」と発表しています。しかし、多くの労働者・国民にはまったく実感がありません。
当たり前です。下記グラフのように労働者の実質賃金は大きく下がっているからです。結局、「景気回復」の果実は、大企業の内部留保と大金持ちの資産に回っています。
一方で、労働者・国民に対しては、社会保険料引き上げや福祉制度利用料の値上げなど負担の増大が押しつけられています。さらに消費税が増税されれば、ますます生活が苦しくなることは明白です。
「アベノミクス」では「異次元の金融緩和」によって物価を2%上昇させ、「デフレから脱却する」としていました。しかしデフレから脱却できず、日本銀行は6度も目標実現の延期を決めています。経済政策として実効性がないことの証明です。
くらしを良くするために、大企業や大金持ちだけが恩恵を受けている経済政策の転換が必要です。