3・15全国統一行動①
民間単産がスト・決起集会・職場訪問
≪通信労組が2か所でストライキ≫
3・15全国統一行動日に通信労組神奈川県支部は、前日の「ゼロ回答」への抗議として綱島と川崎の2か所でストライキを実施しました。
NTT綱島ビルには、通信労組組合員や、北部地区労、生協労連、自治労連、建設労連の仲間、地域の民主団体の仲間など約30人が結集し、出勤するNTT労働者や通行する人にチラシを配布し、ハンドマイクで訴えました。
通信労組神奈川県支部の藤田委員長は、「NTTは9兆5千億円もの内部留保をため込みながら、10年以上賃上げを行っていない。正規労働者を減らし非正規労働者を増やしてさらに溜め込みを増やしている。正規労働者3万5千円、非正規雇用労働者の時間賃金240円以上の引き上げを勝ちとって、利益を労働者に還元させよう」と訴えました。また、実質50歳定年制の即時廃止と、報復見せしめ的な遠隔地配転を直ちにやめるよう求めました。
神奈川労連の山田事務局長は、「10年近く賃金・所得が上がっていない日本の状況は世界からみても異常。日本経済のデフレ状況を打開するには、賃上げが何よりも重要。職場での闘いとともに、最賃・公契約で社会的賃上げ闘争をすすめ、すべての労働者の賃上げを実現していこう」と呼びかけました。
職場前でのストライキ集会では、横浜北部地区労、JMIU、生協労組、日産争議原告、新日本婦人の会の仲間が、激励と連帯のあいさつを行いました。
川崎でも、通信労組組合員や支援の仲間など20人強が結集し、ストライキ集会を実施しました。
≪医労連は職場決起集会など≫
医労連の職場では、ストライキは回避されましたが、職場決起集会などがとりくまれました。
横浜勤労者福祉協会労組(汐田病院)は、定昇や夜勤手当の引き上げなど一定の回答が示されたことから、準備していたストライキを回避し、病院前で早朝の集会を行い、20人弱が参加しました。県医労連の竹山書記長や神奈川労連・山下事務局次長、横浜労連・高橋議長などが激励し、回答の上積みを要求していくことを確認しました。午後から病院・各診療所の昼休み集会を開催し、当日勤務の組合員多数が参加しました。
川崎医療生協労組は、早朝7時から川崎駅東口で宣伝行動を展開。「社会保障大改悪をストップしよう」と訴えました。北央医療生協労組は昼休みに職場説明会を開催し、15人ほどが参加しました。北央医療生協では、回答指定日の14日に有額回答が示されなかったことから、29日の再回答で金額が示されなければストライキを行うことを確認しました。
医療生協かながわ労組は、病院及び戸塚診療所で朝の職場集会を行い、また、大増税・社会保障の大改悪を許さないとりくみとして、待合室で患者さんに署名を訴えました。
ここ数年、ベアを獲得している藤沢病院労組では、回答について昼休みの報告集会を開催。地域の仲間も10人が駆けつけるなかで、ベア獲得や非正規労働者の待遇改善を実現するために、粘り強く交渉を進めることを意思統一しました。
また、民間への売却が問題になっている川崎社会保険病院労組は、川医協労組や川崎労連の支援も受けて、川崎市役所前で宣伝行動を実施。川崎市の対応を批判するとともに、市民に病院存続を訴え、路上で対話になるなど関心を集めました。
経営要請・組合激励の職場訪問行動【建交労】
建交労では、15日に各職場を訪問し、経営者に対する回答促進の要請と、組合の激励を行いました。4コースに分かれて、トラックやダンプの職場を中心に15職場を訪問。現場の仲間も含め行動には15人が参加しました。
この日の夜には、組合結成を準備していた職場で、中心となっていた労働者の解雇と遠隔地配転の事件が発生し、緊急の団体交渉もとりくまれました。