藤沢市にある「湘南学園」の教職員会が、神奈川労連の構成組織の一つである神奈川私教連に加盟しました。組合員は85人です。2月18日の私教連大会は、湘南学園教職員会の加盟を歓迎するものとなり、当該組合に組合旗が贈呈されました。
満場一致で決定
湘南学園教職員会では、1月27日に構内の大会議室で臨時大会を開催し、役員会による神奈川私教連加盟の提案を満場一致で可決しました。
加盟を決めた大きな理由が私学助成費の問題です。かつては50%に近かった経常費助成が、算定基準の変更などでどんどん減らされていきました。教職員会の熊野谿書記長は「私学助成の問題は一校では絶対に解決できない。私教連に入るしかない」と考えたと話します。また、「私教連に加盟していないと職場の中に閉じこもってしまいがち。他の私学の労組と交流が必要とも感じている」と語ります。
様々なことを学んで
教職員会の有薗会長は、私学助成の署名運動はもちろん、私教連から様々なことを学んできたと言います。「変形労働時間の問題では、私教連に加盟している浅野学園のとりくみを聞き対応してきました。学園の中長期計画で『削減』『削減』と迫られるなかでは、私教連からいただいた資料を使うことによって、闘うことができました」
また、「助成金の不交付問題がおきた時も、私教連がすぐに県の私学振興課に働きかけて対応してくれ、『事後の対応が大事』との情報も教えてもらい、結果的に助成金をカットされない結果を得ることができました」「こうした私教連の援助があって、先細りせずに組合活動をやってこれている」と有薗会長は話します。
正当な道と思い
様々な援助に対し、「結集しないことには申し訳ないという気持ちで、加盟するのが正当な道だと思い」組合で議論を進め、加盟決定に至りました。
臨時大会では、上部団体に加盟することの不安の声は出されず、「忙しいなかで私教連執行委員をできるのか」という心配の声が上がったぐらいでした。
若手役員の清水さんは「私教連に加盟していないため外の情報が遅れて、気になる集まりに出かけられなかったことがあり、加盟によって素早い情報提供を受けられることができます。また、教職員会を長年支えてくれていたベテランの役員の方が退職する前に、私教連や加盟の組合とつながって力をつけることが必要だと感じていました」と言います。
さらなる加盟をめざして
神奈川私教連では、湘南学園以外にもいくつかの組合とつながりを持っています。さらなる加盟を実現するために、とりくみを強化することにしています。