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2017年2月2日

KANTO横浜西口校労組が加入

 KANTOモータースクールの従業員で結成する「KANTO横浜西口校労働組合(組合員87人)」が1月26日、横浜地区労への加入を申し込みました。

 横浜西口校労組は、2016年2月に県労委に「不当労働行為救済申立」を行い、この争議を支援するなかで横浜地区労との関係を強め、全組合員の総意で加入を決めたものです。

KANTOモータースクールは、横浜市西区にある横浜西口校、川崎校、溝口校の三つの自動車教習所を運営する株式会社です。各校に労働組合があり今回「横浜西口校労組」が横浜地区労に加盟することになりました。

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横浜西口校労組は現在、神奈川県労働委員会に「不当労働行為救済申立」を行うとともに、横浜地裁に「未払い賃金支払い請求(16年8月)」の訴えを起こし争議をたたかっています。

就業規則を知らせない

 会社は03年10月以降、就業規則で定められた労働条件(賃金)で運営をされてきました。しかし05年入社以降の組合員にたいして「就業規則の内容を知らせることなく個別の賃金決定」を行うようになり、この違法な運用に対し横浜西口校労組が再三にわたって是正を申しいていたところ、それを是正するどころかかえって就業規則を一方的に改訂し、新賃金制度の導入と称し給与等の削減を行ってきました。

さらに旧関東(03年9月以前の法人)時代を知り、現会社の賃金制度の策定に携わってきた元組合長2人を、一方的に溝口校・川崎校に転勤させ、団体交渉等に参加させないように画策した事案です。また会社は、その後も弁護士を窓口に立てて団体交渉にも応じようとしませんでした。

 これらの行為は、労働組合法で禁じられている「不利益取扱」「不誠実団交」「支配介入」に該当し不当労働行為となります。そのため一刻も早く救済命令を獲得できるよう神奈川県労働委員会で調査が進められています。

たたかう組合を求めて組合員が増加!

 会社は就業規則の定めに反して、本来支払うべき賃金を支払っていなかったことから労働委員会において救済申し立てを行っていますが、申立てから半年(時効の中断の期限)が経過する前に裁判所に提訴する必要から、横浜地裁に未払い給与の請求訴訟を起こしました。

 一連のたたかいのなかで、川崎校、溝口校労組から20人を超える組合員が「移籍」し、横浜西口校労組は申立て以降、組合員を増やしています。

労働者の中にたたかう労働組合への期待が広がるなかで、労働委員会、横浜地裁で勝利し、未払いとなっていた賃金を支払わせ、今後一方的な不利益変更を行わせない正常な労使関係を構築するために奮闘する横浜西口校労組への支援の輪を広げることが求められています。

知恵を借りたい

 当該労組の川口委員長から以下の言葉が寄せられています。「この度、横浜地区労に加盟させて頂いたKANTO横浜西口組合です。私たちの職種は自動車学校での教習指導です。私たちにはたくさんの労働問題があり、様々な職種の方々から知恵をお借りしたいとの思いで加盟させて頂きました。どうぞ宜しくお願い申し上げます」

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