神奈川県横須賀市で2006年1月3日早朝、米空母の乗組員である米兵リースが通勤途中の佐藤好重さんを素手で殺害しました。この米兵は刑事事件として無期懲役の刑が確定し横須賀の刑務所に服役中です。
夫の山崎正則さんは「妻の無念をはらしたい。米兵犯罪を繰り返えさせてはならない」と決意して提訴しました。09年5月20日に横浜地方裁判所で判決をむかえました。
米兵本人への高額の賠償を命じたものの、米軍と国の責任を認めなかったため、国を相手にその責任を追求して控訴しました。2011年6月16日に東京高裁で最終弁論が行われ結審し、秋にも判決が言い渡されます。
「普通のルールを守らせよ」という当たり前のこと
犯人の米兵リースは夜通し飲酒し出勤途中に犯行に及び勤務を遅刻しました。「勤務に遅刻してはダメだ」「寝不足や酔って勤務してはダメだ」というのは社会人として常識です。飲酒を全面禁止せよと言っているのではなく、勤務に支障をきたす深夜から早朝までの飲酒を規制・監督するのは当たり前のことであり、それを犯人の上司達はサボっていたと言うことです。高度な規制や監督権限の行使を問題にしているのではありません。
在日米海軍は好重さんの殺害事件の直後に飲酒・外出規制を行いました。米軍とて、やれば出来るのです。米兵の事件は繰り返されているのだから、事件以前に深夜の飲酒・外出規制等の対策が取られていれば、好重さんの事件は起こらなかったはずです。
米軍と国の責任を追及し認めさせることが、繰り返される米兵犯罪を防止するためには欠かせません。皆さんのご支援と署名へのご協力を訴えます。