「はたらく女性の神奈川県集会」が10月29日に開催されました。会場となった建設プラザのホールでは、午後一番にバザーが賑やかにオープンして、女性たちのにこやかな笑顔と話し声が響きます。
手作りの品々や、JAL争議や年金裁判の宣伝も兼ねた物品販売。女性たちの工夫と元気は本当にすばらしい!
今年の参加者は昨年より少しだけ多い90人。記念講演は、労働総研の理事も務めている弁護士の橋本佳子さんで、タイトルは「はたらく女性が輝ける希望ある未来のために~広がる貧困と格差から考える~」。労働法制の規制緩和によって、さらに低賃金になり、女性の貧困は拡大していることを挙げ、規制の強化を進めるための運動の大切さをあらためて学習しました。参加者からは、「女性の置かれている立場が悲しいほどわかり、日本の貧しさをひしひしと感じ、もっと運動をする必要があると思った」などの感想が寄せられました。
分散会で正直な気持ちを交流
特別報告ではハローワークで働く非正規労働者の実態、元児童相談所労働者からシングル女性の現状、年金者組合からは高齢女性の状況について、それぞれ発言があり、具体的な貧困の実態や行政のとりくみがいかに遅れているかを実感させる現場の報告でした。
分散会での参加者の話から、女性蔑視の発言を平気でする職場がまだまだ存在することや、長時間労働で睡眠不足の医療職場の実態、大企業の大量リストラの現実など、いま現在起きているさまざまな問題が具体的に語られました。
分散会や全体について、「少人数で正直なことが言えたり、聞けたのが良かった」、「つながることができて、ありがとうございます」など感想が寄せられています。
人間らしく生き、はたらくこと、ふつうに暮らすことができなくなっている今こそ、手をつないでみんなで困難を乗り越える力をつける必要を感じます。