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2016年11月4日

「日立の『黒字リストラ』を許さない」労働者を励ます決起集会

 日立リストラとたたかっている労働者を励まし、黒字リストラに反撃する決起集会が10月9日に開催され、会場あふれる76人が参加しました。
 日立は、史上最高の利益を上げているにもかかわらず、事業所の閉鎖や全社的な退職強要、子会社への転籍などリストラが進められています。日立戸塚で働いてきた田中さんと村田さんは、仮処分申請や団体交渉などでリストラを許さない闘いを進めています。

業務命令権はない

 横浜合同法律事務所の高橋弁護士が「転籍強制禁止仮処分」申立の趣旨を説明しました。「転籍は、労働組合が良しとしても、労働者個人が同意しなければならない」原則を明らかにした上で、「転籍に同意しなかった場合、仕事を干されたり、いやな仕事を強いられたりと見せしめ的なやり方にどう対応するか」と提起。

 「使用者は、雇い入れた労働者に対して何をさせても良いことにはならない。労働契約を結んで入社したので、労働契約時に予定していた仕事以外の仕事をさせられることについて、業務命令権はそもそもない」と指摘。「労働契約の内容に沿った業務を提供するよう会社に迫り、安易な転籍によるリストラを強行させないことが、『転籍強制禁止の仮処分』の目的」と解説し、参加者に確信を与えました。

 実際、10月4日の仮処分審尋で、裁判官は「今回の争点は、田中さんが配属になった業務というのが元々の労働契約の内容に含まれているかどうかですね」と発言しています。

決意を表明

 村田さんは、「長年、技術者として働いてきたのに、日立は『人員再配置計画』による転籍や内外のグループ企業への移動、退職金を積み増したうえで退職を求めてきた。拒否した結果、本来の仕事とは関係のない草取りをやらされた。『あなたの仕事はない』と辞めさせられていった仲間の分まで頑張りたい」と語りました。

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