神奈川労連

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労働相談コラム

2011年1月11日

零細企業で働く外国人の相談

12月のある日、配偶者ビザで
小田原市内の鉄工所で働く
ドミニカ共和国人が、家族・友人を伴って
神奈川労連に相談やってきました。

相談者のFさんは派遣会社に
雇用契約の定めのない従業員として
はたらきはじめ5年目。
現在は派遣先の鉄工所(小田原市内)に
時間給1250円で働いています。

相談内容は、大雨の日に
電車が止まってしまい朝礼に遅れたことから
社長から「何を考えているのか」
「お前はいらない。出ていけ」と言われ
しかも足で蹴られる暴力も受けました。

しかたがなく帰宅し、
派遣会社に報告するも
「1ケ月休みをとれ」
「ほかの場所での仕事は難しい」と言われてしまいました。

自主的に退職を迫られる感じがしたため
派遣先の会社にはいかれず
みんなの前で侮辱された社長を許せないとのことでした。

Fさんの職場では、一方的な仕事ノルマの引き上げや
毎朝の朝礼への時間前出勤の強制。
さらに、9月10月は土日もなく休まず働かされるなど
違法状態が横行していました。

派遣会社においても就業規則の存在も定かではなく
社会保険も雇用保険の適用のみになっています。
しかも労働者派遣法での届け出もなされていない企業です。

就労実態についても
派遣先の鉄工所でFさんは
外国人の派遣従業員3人
正社員の日本人が3人の
計6人のチームのリーダーをまかされていました。
これは請負でもなく
派遣でもない不法な就労実態です。

現在、次の仕事の確保と
休業中の賃金保障を求め
派遣元と派遣先との交渉を行う予定ですが
派遣会社からは
「本人には、派遣先にもどって仕事をしてくれ」と話しているが
Fさんが聞き入れないからと、「退職届」が送付される事態となっています。

外国人労働者の無権利な働かされかたを
改善することは急務の課題です。

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