横浜地区労に加盟する東海大学教職員組合と大学等教職員組合桜美林分会が、賃上げ・ベアを求めてストを行いました。
両組合は、それぞれ大学に対し「職員・専任教員について10%、定期昇給のない非常勤講師は15%のベア」などを要求しています。極めて不十分な回答が続いていることから、要求の前進をめざしてストに踏みきったものです。
12月9日に桜美林大学、11日に東海大学湘南キャンパス、12日に東海大学静岡キャンパで実施。横浜地区労加盟組合や他大学の労組、公務労組などが支援に駆けつけました。
100億以上の黒字
東海大学は少なくとも過去十数年、桜美林大学は2006年以降、非常勤講師のベアが行われていません。
桜美林ユニオン槌田代表は「ベアを求め団体交渉を行ってきたが、回答は『非常勤講師のベアが1・2%』という低額回答で、受け入れられるものではなかった」と、スト実施を決めた経緯を話します。
東海大学教職員組合の委員長は、「東海大はここ数年間100億円以上の黒字を出している」と指摘し、「学生に迷惑をかけるという意識があるため、ストをするのは正直つらい。しかし、東海大ではこれまで2度ストを行っているが、学生や保護者も支持してくれていて、『先生がんばって』と声をかけてもらうことも多く励まされている」
非常勤講師の思い
桜美林大学ユニオンの梅岡組合員は、「講師の単価だけを見れば悪くはないかもしれませんが、私たちは、たくさん働きたいと言っても、希望する時間を働けるわけではない。『あなたはこれしか仕事がありませんよ』と言われることもある。一方で、物価は上昇しています。その点でも、やはり大学には(ベアについて)考え直していただきたいと思っています」と労働者の思いを語っています。