契約期間を長期にわたって何回も更新したのに理由も不明で雇い止め・解雇になった相談が目立ちます。
★派遣社員の40代・女性のKさんは、NTTグループ派遣会社のテルウエル・ジョブサポートと専門26業務の5号(情報機器操作)の契約でしたが、付随業務が約4割という派遣法違反の実態でした(付随業務が1割を越えると派遣先は、直接雇用契約の申し込みの義務が生じる)。
Kさんは、1年契約の更新を9回繰り返しましたが、「派遣社員を半分に減らすから」との理由で、仕事があるのに、期間満了で終了と言われました。休日出勤や長時間の残業もして頑張ってきたKさんはショックを受け、労働相談から通信労組に加入。
派遣会社のテルウエルとの団体交渉では、会社は「雇い止めでない」、「解雇でない」をくりかえし、一切の雇用責任をとろうとしませんでした。NTT東日本神奈川への働きかけも行いましたが、さまざまな事情から大きな運動にできませんでした。
Kさんの時間給は1230円、何年働いても昇給なし、交通費・ボーナス・退職金なし。仕事は正社員並みで、処遇は半分以下の水準。今こそ、専門26業務の見直しと、均等待遇実現が求められています。
★1年の契約更新を25回繰り返し25年間働いてきた、Fさん(50代女性)から「今月末で期間満了だからおしまいと解雇予告された」と相談がありました。Fさんは某大手デパートに入っているブランド品を扱うメーカーの店長。年間に、何百万円と買ってくれる顧客を複数抱える優秀な店長です。
相談員のアドバイスで、Fさんは、会社に「なぜ契約期間満了か説明してください、退職するつもりは全くない、不当だと」強く主張。結果、雇い止めは撤回され、今までの賃金労働条件で働けることを勝ちとっています。