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2024年8月5日

女性センター「はたらきかたカフェ2024」 誰もが尊重される社会を

3-01_407号

6月29日に、神奈川労連女性センターは、「はたらきかたカフェ2024」を開催しました。

当事者からのお話し

  LGBTQ当事者、トランスジェンダー女性としてYoutube発信などの活動をされている河上リサさん(いろどりスマイル代表)に「トランスジェンダーのリアル」をテーマにお話しいただきました。
 女性として生きる元男性、日頃そうした方の体験や思いをお聞きできる機会は少ないので、当日をとても楽しみにしていました。一方で、大勢でマイノリティー当事者を囲んで、非常にプライベートなことを聞くということ自体が、とても失礼なことなのではないかとも思っていました。
 冒頭でそのことをお伝えしたところ、リサさんは「この場で、私に聞いてもらうのであれば、どんな質問でもお答えします」と笑顔で返されました。

存在が認められない

  当事者の出演による短編映画「鏡をのぞけば~押された背中~」を視聴し、その後リサさんの経歴や日常生活を伺いました。
 マイノリティーの存在すら認められなかった約20年前に、性自認の違和はニューハーフ(いわゆる女装)という生き方でしか表現できなかったこと、しかしニューハーフ界は男性社会で名実ともに女性になるのは許されなかったこと、やっと「性同一性障害」という概念が社会に認められ戸籍変更が可能になり、現在は女性として生活していることなどの経験を話されました。

一様ではない

 映画とお話のなかで、LGBTQやトランスジェンダーといっても一様ではなく、手術を受ける人・受けない人、その途中にある人など、さまざまなタイプ、自意識の違い、移行の経過があり、いずれも尊重されるべき存在であることが伝わりました。
 リサさんの写真が大きく載った地域広報誌を手に、まったく本人に気づかずに話しかけてくる職場男性のエピソードは印象的でした。
 実はトランスジェンダーは身近にたくさんいて、すでに共存しているのかもしれない。誰もが自分らしく生きようとする存在として尊重しあえるように、関心を持ち考え続けたいと感じました。

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