首長があいさつ・行進
5月6日に東京・夢の島を出発、8月6日の広島まで歩く「国民平和大行進(東京~広島コース)」がとりくまれています。
5月7日には、東京から神奈川に引き継がれ19日までの13日間、県内すべての自治体、44地域で行進や宣伝・スタンディング行動などがとりくまれました。すべての自治体の首長からメッセージが寄せられ、7人の首長は参加してあいさつし、葉山町長と議会議長は途中まで一緒に歩き、核廃絶をアピールしました。
5月7日には、多摩川六郷土手・宮本台緑地で引継ぎ式が行われ、都内を歩いた150人と神奈川の80人が合流しました。
神奈川県内は県原爆被災者の会、生協などのピースリレー実行委員会と原水協などの国民平和大行進の三者で平和行進懇談会を結成して毎年とりくみを進めています。全国的にも少なくなった「共同行進」です。引継ぎ式では、被爆者の方が「日本政府は核禁条約に参加し、核兵器をなくす先頭に立て。それが被爆国の政府の責務だ」と怒りを込めあいさつしました。
自らの体験を語り
東京から広島まで約800㎞を90日間かけて通しで行進するのは、JMITU通信労組本部推薦の兵庫の女性組合員、大村美恵さんです。
大村さんは、集会などのあいさつで、義理の父親が長崎で被爆したこと、夫の姉妹は障害や病気を抱えていること、自らの第2子も重い障害を負って産まれ数時間で亡くなったことなどを語り、「無念の思いを背負って、核廃絶をめざして広島まで歩きとおします」と訴え、参加者に平和行進の重要性を伝え続けています。
ビキニ被災70年
今年は、ビキニ被災から70年、4月27日には三浦市三崎港で市民が中心になって「70年のつどい」を開催。若者が「次の10年目のつどいでは、核兵器が無くなったことを報告したい」と述べました。
来年は広島・長崎の原爆投下から80年、被爆者が「核兵器をなくす」と訴え続け、平和行進の先頭でも歩き続け、世界を動かしました。ひとり一人が核廃絶の思いを言葉にすることが求められています。
核兵器禁止条約に日本政府を参加させるため、職場や街頭で署名を集め、対話を広げましょう。8月に開かれる原水爆禁止世界大会に多くの仲間で参加しましょう。