「はい、労働相談センターです。どの様な相談ですか?」
相談内容は人それぞれです。相談者からの聴きとりには悩みます。労働組合の相談センターとしてはどこまで聞けばいいのか、相談途中で相手の言葉を遮らないよう注意します。「でも」「しかし」で相手の言葉を否定しないよう、「そうですね」とある程度聞いてアドバイスをします。
電話相談は前職で慣れていたとはいえ、労働相談1年生にとっては思案の日々です。そこで役に立つのは、神奈川県発行の「労働手帳」「労働問題対処ノウハウ集」です。
パワハラ相談の場合は、まず、①被害者自身の安全・安心と健康の確保、②パワハラの証拠の確保、③上司に相談し次に上司等を監督する立場にある管理監督者に相談、④社内に苦情処理窓口ある場合はそこに相談、⑤労働組合に相談、⑥行政機関に相談する、となっています。
相談内容によって、行政機関から指導してもらうケース、単産・地域労組を紹介するケースがあります。一人でも入れる地域労組を紹介するときは全神奈川地域労組協議会と打ち合わせして、相談者につないでいます。
女性ドライバーAさんからの相談で、「長期にわたりパワハラ・セクハラを受けてきた。会社の飲み会でも嫌な思いをしてきた。体調を崩し今は休んでいる。休む前に会社に挨拶に行ったら、『出てきても車ないよ』と言われ、このまま解雇されるのでは」という相談がありました。対処方法として、傷病手当金が請求できることと、地域労組の紹介を行いました。後日、地域労組の役員から、面談して加入したと連絡がありました。
相談員1年目ですが今後ともよろしくお願いします。