神奈川労連は、3~5月を「春の拡大月間」に位置づけとりくみを進めています。特に春は多くの新入職員を迎える職場もあり、年間での組織実増ができるかどうか、勝負の月間です。神奈川労連全体としての目標は、「7500人の拡大で、すべての組織が実増」です。
建設労連は3千人超
4月24日現在で、4037人の新しい仲間を迎えています。最大の牽引者である建設労連は、4月15日まで拡大月間をとりくみ、3124人の成果でした。建設労働者の処遇改善のための社会保険加入が強力に進められるなか、不安を抱える労働者・事業者と丁寧な対話を進め、労働組合の必要性が認識されることで、拡大が前進しました。
また、統一行動日を明確に設定し、多くの組合員が拡大行動に参加するなかで達成した成果です。大会にむけ実増を展望できる状況をつくりだしています。
新人が続々加入
自治労連や医労連では新入職員が加入してきています。県病院労組ではそれぞれの職場で組合説明会を開催。先輩職員から「以前は民間で働いていたが、賃金は低い、年休が取れない、残業代が出ないなど劣悪だった。ここでは、組合の努力で今の労働条件がある。一緒に要求実現しましょう」などと呼びかけがされ、105人が加入しています。共済への関心が高く、新人から多くの質問が出されたのも特徴です。
医労連の各病院でも労組説明会がとりくまれ、ボールペンやティッシュなどの新歓グッズが活用されています。組合説明を年代が近い青年部役員が行うなどの工夫もしています。市大病院で150人が加入するなど、全体で300人を超える拡大となっています。
リストラと闘って
民間職場では、労働相談やリストラとの闘いから組合員が増えています。半導体製造大手のルネサスでは、事業所の廃止と広域配転が大規模に行われていますが、これに抗して電機情報ユニオンに加入した女性が、広域配転を撤回させる成果を勝ちとっています。
横浜南部労連に加入する都市交通労組では、会社の合併に伴う労働条件切り下げの不安が職場に広がり、最大労組が何の対応もしないなか、不満を持った労働者が相次いで加入し組織を倍以上にしています。各地域労組では、目標をもった拡大運動が進められ、相談からだけでなく共済を通じた成果もあがっています。