「日通無期転換逃れ阻止支援共闘会議」の第3回総会が5月22日に開催され、27人が参加しました。この争議は、全川崎地域労組組合員の岩本さんが18年6月に、無期転換申し込みの権利を得られる1日前に、雇止めにされたものです。
同じ境遇の仲間のために
共闘会議代表委員の住谷・神奈川労連議長は、「岩本さんは『泣き寝入りせず、多くの非正規労働者のために闘う』と決意している。宣伝では多くの非正規労働者から『私も同じ思いをしている』などの声が寄せられている。高裁で勝利するために、活動を強化していこう」と開会あいさつ。
川岸弁護士が「東京高裁での闘いの到達」として、①高裁逆転勝訴へむけた戦略、②厚労省有識者検討会で明らかになったこと、③研究者意見書に基づく主張、④証人尋問で明らかになった「だまし討ち」の手法、などについて報告・解説しました。そして「更新上限規定は雇止め濫用法理を回避・潜脱するための手法。裁判所は契約書の署名押印だけでなく、それをせざるを得ない状況だった事実を見なければ社会正義にかなった判決は出せない。地裁の不当な判決にあきらめず闘いを広げ、ナショナルセンターを超えた運動になっている。全国2千万人の非正規労働者の権利が守られる運動にしよう」と呼びかけました。
意思がいっそう固まった
議案提案後の討論では、「実際に大変な思いをしている人が訴えに行くなど、裁判官・書記の心を動かすとりくみが大事」、「判決は全国の非正規労働者に影響する。もっと世論や現役労働者に訴えていく必要がある」、「無期転換逃れを許さない運動を川崎の支援共闘が軸となって情報共有する場をつくったらどうか」といった発言がありました。
同じ日通と闘っている「ユニオンネットお互いさま」の松本副委員長から「私たちの闘いは、無期転換逃れが社会的に許されるのかを問うもの。法律の不備があるなかでハードルは高いが、証人尋問で相手方の嘘を暴きたい」と連帯のあいさつがありました。
最後に原告の岩本さんから「判決に向けて闘う意思がより一層固まった。私個人だけだはなく、全国の労働者のために一緒に闘っていってほしい。判決日までお力添えを宜しくお願いしたい」との決意が表明され、団結ガンバローで締めくくりました。