ブラック労働の実態・経験をお寄せください
「社会的問題」であるブラック企業を根絶していくためには個別企業の取り締まりとともに根本的な解決策が求められています。私たちは、多くのブラック企業の実態をもとに「行政機関」「業界団体」などに働きかけ、ブラック企業にたいする取り締まりを強化し、根本的な「ブラック企業対策」を確立していくことを目指しています。
「私の職場では残業代が払われない」「辞めたくても辞めさせてもらえない」「罰金制度がある」「パワハラやセクハラが蔓延している」「長時間労働でもう限界」などの現場の声をぜひお寄せください。
近年、社会問題化している「ブラック企業」問題。
これまで労働者個々人の個別の事例として扱われてきた「うつ病」「過労死」「過労自殺」などの労働災害が、ブラック企業による組織的な「労働者の使いつぶし」という社会問題であるということが明らかになってきました。ブラック企業に入社する中で、厳しい選別、ハラスメント、長時間労働、残業代を含む賃金の未払いなどに苦しめられ、うつ病や離職に追い込まれる労働者が増加しています。
最近では「辞めたいのに辞めさせてもらえない」などという、「職業選択の自由(日本国憲法22条)」すらもブラック企業の経営者によって侵害されているという相談も少なくありません。ブラック企業の違法行為は、個人の被害にとどまるだけではなく、日本社会と経済全体に悪影響を及ぼします。ブラック企業によって労働者の使いつぶしが広がることで、日本社会全体の生産性は低下し、法律を守って活動するまともな企業が淘汰されることによって産業自体が存続の危機に見舞われます。
うつ病などの疾患が広がれば、「所得税」などの税収が減るだけでなく、医療費の更なる増加に拍車をかけることとなります。 労働者と健全な活動をする企業の犠牲の上に一人勝ちしていく「ブラック企業」の広がりは、日本社会の未来を蝕む「社会問題」なのです。