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2020年3月6日

『介護のつどい』に147人、13の介護事業所も参加

 2月9日、147人が参加して、「介護保険20年 いまと未来を考えるつどい」(実行委員会主催)が開催されました。介護利用者と家族、介護職場で働く人が43人、13の介護事業所が参加しました。

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給付費削減をめざす制度

 公益社団法人『認知症の人と家族の会』代表理事の鈴木森夫さんが、「あらためて介護の社会化を考える~利用者・家族の目線から~」と題して講演しました。
 鈴木さんは、家族介護から「介護の社会化」をめざしている「会」の40年にわたる活動を紹介。「介護保険ができて20年。次々と制度の改悪が進み、その都度、政府への要望書を出してきた」と述べ、政府の介護政策について、「制度の持続可能性の確保と言うが、誰にとっての持続可能性なのか」、「公的に保障すべきものを、自助・互助に置き換えている」、「介護保険制度は介護給付費の削減をめざす制度だったのか」と批判しました。

 「認知症になっても、介護する側になっても安心して暮らせる社会を」めざしていく決意を語り、そのうえで、「それを実現するために、介護の利用者と家族の立場に立って、神奈川での運動を進めてほしい」と要望しました。

 「当事者の方々の運動が政府の暴走の抑止力になっていること、いろんな団体が手を組んでいかなければと改めて実感した」などの感想が寄せられています。

厳しい現状が語られる

 講演に続いて、「20年の節目を迎える介護保険」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

 コーディネーターに片倉さん(民医連事務局次長)、パネラーは、三橋さん(認知症の人と家族の会神奈川県支部世話人)、工藤さん(介護事業所こみゅにてぃ代表)、前田さん(小規模多機能こすもす所長)。利用者・家族、事業者、従事者の立場から、介護保険制度のもとでの厳しい現状が語られました。参加者から多くの発言があり、介護保険制度をこれ以上改悪させない運動の必要性が共有されました。

 「パネラーの方の苦悩が伝わってきた。介護保険の仕組みを変えないといけないのではと強く感じた」、「つどいへの関心の高さ、そして制度への不安がとても高いこと感じられた」などの感想が寄せられています。

「介護の社会化」めざし

 実行委員の長島さん(川崎医療生協介護福祉部長)が閉会あいさつ。「今回のつどいは、介護利用者と家族の置かれている実態から、介護保険20年を語りあうものにした」、「十分に語りあうことはできなかったと思うが、『介護の社会化』をめざした運動を地域から巻き起こしましょう」と訴えました。
 実行委員会では、つどいを受けて、介護保険の利用者と家族を中心に据えて、介護保険の改善の運動をすすめいく運動を全県ですすめていくこととしています。

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