神奈川労連

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労働相談コラム

2020年1月8日

生活困窮者の相談

 生活困窮者からの相談があった。

 40過ぎの男性で、東京都にある企業に作業者斡旋所を通じて採用されたが、3か月後に「見習い期間終了だが本採用できない、辞めてくれ」と言われた。さらに横浜市泉区にある寮を出てくれと言われ、「次の就職先を見つけるまで待ってくれ」と頼んだが3日後に強制的に追い出された。

 賃金をもらったが、寮費3500円や道具代を引かれ手元に1万円しか残らず、戸塚のネットカフェで過ごしていたが、金がなくなり、戸塚区役所に行ったが「まだ若いから職を探せ」と言われ、困っているとのこと。

 そこで「神奈川県生活と健康を守る会」に連絡をとり、「はまかぜ」(横浜市中区)という支援施設(宿泊・食事付き・就労支援あり)があるので、そこを利用することを案内していただいた。相談者の彼には、今から中区役所に行って、「はまかぜ」の入所を申し込むよう話した。

 横浜市生活自立支援施設「はまかぜ」は、住むところがない生活困窮者に対して、一時的な宿泊する場所を提供するとともに、自立相談支援事業による生活や就労面の支援を通じて、利用者が退所後に安心で安定した生活が送れるよう、関係機関と連携し支援を行っている。

 利用にあたっては原則として、各区役所の福祉部門で相談しながら、入所手続きになる。横浜市の施設だが、運営は社会福祉法人が行っている。さまざまな生活困窮者が入所していることからも、入所者間の人間関係が難しい面もあると聞くが、突発的に現れる生活困窮者を一時的にも救済できる施設として活用することは有効です。

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