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2019年6月5日

「改憲を阻止しよう」憲法集会を開催

首相が改憲メッセージ

 安倍首相は、昨年と一昨年の憲法記念日に続いて今年も5月3日に2020年までに憲法改正を実施する気持ちに揺るぎないと「改憲推進」のメッセージを発表しました。

 国会では衆院憲法審査会が開かれていますが実質審議は行わせていません。私たちの「3000万人署名」が改憲を押しとどめていますが、これから改憲勢力との攻防が激しくなります。

 5月3日憲法記念日には、東京都内の集会に6万5千人をはじめ、全国各地で過去最高の憲法集会や宣伝などが行われました。神奈川でも憲法集会が開催され、成澤孝人・信州大学教授が、「日本の平和に憲法9条が果たした役割」と題して講演。内容を紹介します。

九条は現実的な規範

 「軍隊は必ず濫用される。また、戦は憲法の目的たる人の命を犠牲にする」との認識に立ち、それを阻むために九条が「現実的でシンプルな規範」としてある。

 憲法前文は「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と定めている。これを理想だと一蹴してしまうのは簡単だが、理想を掲げてそこに近づくことの努力をやめる理由にはならない。

 いつの間にか始まってしまうのが戦争。そして、いったん始まってしまえば、多くの人々の生命が犠牲になり、戦いでは国民を守れない。

 安倍首相は「災害救助を含め、命がけで国民を守り抜く自衛隊に国民の九割が信頼している。しかし、その自衛隊を多くの憲法学者が違憲とする。違憲だけど何かあったら守ってください。こんなご都合主義はない」と繰り返しているが、こんな理屈を信じる人が多くいるのであれば、それは私たちの努力が足りない。災害救助をする自衛隊を違憲とは誰も言っていない。

 「護憲的改憲論」は自衛隊違憲論を封じて、戦って日本を守ることを認めるもので安倍改憲と同じ。何よりも、戦わないことで平和を構築するという理念を捨てている。

政治ショー

 つどいのもう一つの講演は、小賀坂弁護士の「天皇生前退位、代替わり儀式における憲法上の問題点」。「天皇の『お言葉』からわずか10か月で、皇室典範が認めていない生前退位を容認、綿密に計算された政治ショーが延々と繰り返されている」と指摘。「70数年前の絶対主義的天皇制、神権天皇制の悪夢に対する警戒が薄れているのではないか」と課題を提起しました。

つどい参加者は連休のさなか観光客などで賑わう桜木町までデモ行進しました。

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デモ行進でアピールする5・3集会の参加者

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