神奈川労連

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労働相談コラム

2012年7月6日

家族からの相談。本人に労働組合の大切さをしらせることが大事

最近受けた相談事例で特徴的だったものを紹介します

○事例1

「自分の兄は私と同じく、横浜のある中小企業で働いているが、兄がいじめにあっている。一年ぐらい前からで、バカだなどと言葉の暴力だったのが、手を出すようになった。兄はおとなしいので、私が社長に事情を話し、改善してくれるように頼んだが全く改善されない」という相談。

このような行為は「安全配慮義務(労働契約法5条)」違反として訴えることもできますが、放置している会社に改善させ、当事者の今後の雇用を守るためにも、労働組合に加入して会社に交渉を申し入れ、組合として改善をさせた方がいいでしょう。相談者にも一人でも入れる労働組合を紹介しました。

○事例2

「夫の件で電話しました。運送関係で働いていますが、一日18時間ぐらい働かされて、睡眠時間が3時間ぐらい。職場の労働組合に相談するよう言ってるんですが・・・」という相談。本人は、「組合はあてにならない」、「こんなことは当たり前だ」消極的とのことです。健康が第一なのと、ご本人が何とか解決しなければと思われることが一番なので、もう一回、組合に相談するよう本人に伝えて、それでも変わらなければ再度電話してもらうようアドバイスをしました。

二つの事例は、いずれも本人からの相談ではありません。しかし、事例1は、同じ職場で働く弟さんとともに、二人が組合に加盟して交渉すれば、会社に改善させ、その後の会社の対応に複数で対応することが可能です。

一方、事例2は、心配でしょうがない奥さんに比べ、本人は、「当たり前」と思っていて、改善に消極的です。本人が改善する意志を持たない限り、誰かが変わって行うことは実際には困難であり、本人に決意してもらわなければどうしようもありません。

2つの事例とも、労働組合の意義と大切さを本人にしっかりと伝えることが重要だと感じました。

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