グリーンピアは、協同組合間の連帯として、「すみよい環境づくり」をめざし、神奈川県内の11生協と16農協が共同出資し設立した会社で、1990年に設立されました。
従業員のがんばりで黒字化
掲花き・種子・球根・観葉植物・植木・農産物の生産販売と園芸用品の販売を行なっています。仕入れる花の約3割を農協から仕入れ、県内外の生協や農協に販売を行なっています。会社の経営が順調でないときもあり、2~4年前は会社の経営再建を約30人の従業員全員でがんばり、黒字転換を果たしてきました。
黒字転換を行なった時の社長が交代し、ユーコープから出向してきた新社長の1年半にわたるマネジメントに現場の従業員は苦しんできました。
最賃上がるから手当廃止?
そして、労働組合結成の引き金となったのが「神奈川県最低賃金改訂に伴う契約更新について」(7月26日付)という社長からの文書でした。
現場で作業を支えるパート・アルバイトは最低賃金で働いています。社長文書では、10月1日から最低賃金が26円上がり956円になるので、それまであった「入社1年以降の5円加給」や、「年末(150円)や母の日(80円)の繁忙期の手当」を廃止する、というものでした。
「労働組合をつくらねば、会社の運営や賃下げの強行、就業規則の一方的改悪変更をとめることはできない」。そう決意してユーコープ労組に相談に来て、2週間後の8月22日に、従業員のほぼ全員が加入して、ユーコープ労働組合グリーンピア分会を結成しました。
要求書に込めた思い
提出した要求書に込められた労働者の思いは以下のとおりです。
「今、グリーンピアで働くものは、一方的な賃金労働条件の切り下げの通告や、日々の社長のマネジメントのもと、納得できない毎日を送っています。
このままの状態が続いた場合、退職を希望する従業員が後を絶たず、業務に支障をきたし、グリーンピアの信用は失われることになるでしょう。私たちも退職を望んでいるわけではありませんし、お客様にご迷惑をお掛けすることは不本意です。できれば先代社長時代の従業員を大切にし、一致団結して不可能と思われた10年ぶりの黒字化の達成を今後も継続し、より良い職場として会社を発展させて行きたいと考えております」。
9月6日に第一回団交が行なわれます。全員の参加で交渉にのぞんで行きます。