「最低賃金1500円 あげろ!」「あげろ!」「あげろ!」。リズムを刻んだコールが、横浜みなとみらい地区に響き渡りました。実行委員会形式でとりくんだ「希望のダンプカーデモ」。約250人が参加しました。
最賃と働き方
掲げたスローガンは、「最低賃金を1500円に」と「働きすぎはごめんだぜ」の2つ。最低賃金については「1000円は当たり前、本当は1500円ないと自立も結婚もできない」との実感を込めたものです。
もう1つは、これから「働き方改革」が法案も出されて本格的に議論が始まる情勢から、まやかしの改革ではなく、本当の意味での改革を実現させることを呼びかけたものです。
デモスタート前の集会では、最低賃金裁判原告の猪井さんと、神奈川過労死等考える家族の会代表の工藤さんがメインでスピーチ。工藤さんは、教員だった自分の夫を過労死で亡くしたつらい経験に触れながら、「教師は時間外勤務が認められず、私の夫も過労で亡くなった。いくら残業してもいいという高度プロの労使合意は許せない。最低賃金は生きるため、仕事は死ぬためのものでない。声を上げないと変わらない」と怒りを込めて訴えました。
集会では、民進党・日本共産党・自由党・社民党の国会議員や代表も連帯のあいさつ。また、伊藤・横浜市長候補も駆けつけ、同じ世代の労働者の実態にもふれながら「みなさんの声を受けとめたい」とあいさつしました。
多くの人が写メ
デモでは、連帯あいさつした各政党の代表や最賃裁判原告が先頭を行進。最賃と働き方についてアピールしました。コールの合間には、職場実態の訴えも行いました。
休日を楽しむ市民や観光客が大注目。リズムに合わせて手をふりながら、「1500円いいね」、「実現して」、「がんばれ」などと沿道から声がかかり、外国人の旅行者も含め、多くの人が写メ。「俺の時給は1500円もないよ」と語りあうカップルもいました。
マスコミも注目し、複数の報道機関が取材。また、韓国のメディアが取材に訪れ、ダンプの準備作業から参加者のインタビューまで撮影を行いました。