毎年6月に、労働組合の組合員数を確認する調査が全国的に行われます。今年の調査で神奈川労連の組織現勢が7年ぶりに増勢に転じました。
神奈川労連は、2010年に過去最高現勢である10万3千人に到達しました。しかし、その後は団塊世代の大量退職や、職場での中心的組合活動家の退職などの影響があり、減少に歯止めがかかりませんでした。
90831人
「なんとしても増勢に転じよう」と、大会方針や今春闘方針でも組織拡大を強調し、16年秋に約3400人、今春には約6700人、年間で1万人の仲間を新たに労働組合に迎えてきました。
その結果、6月調査で神奈川労連現勢は90831人となり、昨年から約700人の増勢となる貴重な成果を実現することができました。
特に、春の拡大月間で史上最高の拡大数を実現した建設労連が約900人の実増となり、ユニオンショップ協定の範囲を広げたユーコープ労組が約250人の実増となったことが、全体での実増の大きな要因となりました。
また、減少した組織においても、拡大に奮闘したことによって、減少幅が小さくなってきていることも重要でした。
すべての組織が増勢へ
さらに、春の拡大月間では4つの組合が加入・結成したことも、増勢の一つの要因です。
この成果を全体で確信にするとともに、減少に歯止めをかけられていない組織も少なからずあり、さらなる組織拡大の強化が求められています。秋の神奈川労連大会でも、あらためて組織拡大を強調した方針になる予定ですが、すべての組織が増勢を実現し、来年にはさらに組織を大きく強くするために奮闘しましょう。