一部市議会議員や市長による鎌倉市職員労働組合に対する攻撃を跳ね返し、市民の暮らしを支える市政を実現するために、15年12月に結成された「鎌倉市政を市民と働く仲間に取り戻す会」の学習会・第2回総会が、12月18日に開催され、市職労の組合員や市民など70人超が参加しました。
公務攻撃の狙い
神戸大学名誉教授の二宮厚美さんが「住民のために働く市役所職員の仕事を考える」と題して講演。全国各地で起こっている公務員や公務労働組合への攻撃には、「3つの狙い、1つは、戦争法など改憲路線を進めるために公務労組の運動を封じ込めること、2つは、公務員と住民を分断し新自由主義的支配を強めること、3つは、公共部門の縮小による憲法に基づく自治体の破壊、がある」と指摘しました。
そのうえで、公務労働の特性(労働者性、公共性、専門性)を活かした運動をとりくむこと、住民とともに改めて様々な角度から自治体民主主義を確立していく必要性を述べました。
1年間に大きな成果
総会では、「会」の高橋事務局長が、1年間のとりくみや運動方針、会計などを報告。市民宣伝や県労委・裁判での闘争、市長・議員への要請行動などをとりくんだことにより、世論をつくり力関係を変え、組合事務所を市役所内から排除する攻撃を打ち破ってきたこと、市民・職員の組合に対する理解が深まってきたことなど、大きな成果があったことを確認しました。
今後の方針として、「会」の拡大強化や市民への宣伝をさらに強めること、問題の本丸である賃金や手当の削減問題についても勝利をめざすことが提起され、参加者の拍手で確認されました。
最後に鎌倉市職労の芳賀委員長が「組織を拡大し、市民と協力して安心して暮らせる鎌倉を実現していきたい」と決意を表明しました。