理事長の横暴にストップをかけ、正常な職場・施設を取り戻そうと闘っている仲間を励まそうと、「緑陽苑分会とみんなのつどい」が11月27日に開催され、労働組合の仲間や地域で支援をする方など、約100人が参加しました。
最高裁で違法が確定
ハンドベルの清らかな音色でオープニング。裁判について報告した星野弁護士は、「佐藤分会長に対する不当労働行為が最高裁で認定された。理事長は『まだ確定していない』と言ってきたが、もう通用しない。これからは、違法行為の責任を問うとりくみになる」と、最高裁決定の意義を述べました。
視覚的にわかりやすいパワーポイントを使って、争議の経過を「緑陽苑分会の仲間を支える会」の長島さんが報告。緑陽苑が地域の大きな支えによって誕生した画期的な老人ホームであったこと、活動内容や方針、決算・予算まで冊子にして利用者・地域に公開されていたこと、夏の納涼会には多くの人が集まっていたことなどを紹介。それが千葉理事長の就任によって、意見を言う労働組合や利用者・地域の方が排除され、争議・裁判闘争が頻発する事態を招いていることが、明らかにされました。
寸劇で現場を再現
こうした緑陽苑の現状を、分会や福祉保育労の仲間が寸劇で表現。
利用者が大切にされない介護や施設運営がされていること、虚偽によって警察まで介入させ労働組合を攻撃していることなどを再現し、あまりのひどさに参加者から驚きの声があがっていました。
分会の決意表明を佐藤分会長が行い、「ここまで闘えたのは皆さんのおかげで、お礼を言いたい。解決にむけて署名などさらなるご協力をお願いしたい。福祉全体がブラック化しており、そこを変えていく運動にもとりくんでいきたい」と述べ、大きな激励の拍手が送られました。
写真:決意を述べる佐藤分会長と緑陽苑分会の仲間