11月20日から21日にかけて横浜市内で開催された第55回はたらく女性の中央集会に北海道から沖縄まで38の都道府県から
2200名の女性たちが集結。
10代から80代までの幅広い年代の女性が参加しました。
地元の神奈川からは2日間でのべ1000名を超える仲間が参加しました。
神奈川では、神奈川労連傘下の女性組合員をはじめ教員や弁護士、婦人民主クラブなどの女性団体。
さらに保育や学童、業者分野からと、幅広い女性たちで地元実行委員会を立ち上げ準備にあたってきました。
大にぎわいとなった物産展
全体会がおこなわれた1日目は、大物産展が大にぎわい。
これには物産展を担当した実行委員の藤田さんも「多く参加してもらうために企画しました。
予想以上に盛況で集会を盛り上げられてよかったです」と奔走。
会場は工夫を凝らした手づくり品や、特産品を前に活気にあふれました。
そして、横浜大空襲の写真などを横浜市の協力を得て教職員の仲間が展示案内。
さらに、政府の「事業仕分け」で廃止が決められた『女性と仕事の未来館』から「働く女性のあゆみ」のパネルを借りての展示コーナーにも多くの参加者が訪れ興味深げに展示物を見入っていました。
会場が満杯に
メイン会場のホールは開場とともに続々と参加者が集まり瞬く間に女性たちの活気が会場を埋め尽くしました。
そうしたなか幕を開けた集会はオープニングを地元神奈川の女性たちが飾りました。
通信労組の仲間によるロックソーランにつづき100人を超える神奈川の女性たちが「神奈川の働く女性の歩みを」を紹介する群読をおこないました。
そして横浜北部地域ユニオンの佐藤真弓さんのリードボーカルで「一本の鉛筆」を合唱し会場を大いにもりあげました。
柴田中央実行委員長の主催者あいさつにつづき水谷神奈川労連議長、日本共産党の田村智子衆議院議員があいさつ。
その後ジャーナリストの堤未果さんが「貧困大国アメリカの取材から見える日本のこれから」というテーマで講演をおこないました。
堤さんは、自身が取材を重ねたアメリカの実態について映像を使いながら示しました。
とりわけ、アメリカでの子どもの貧困と保育環境は深刻でアメリカには公的保育所がないばかりか保育料が非常に高く延長保育には
「1分あたり200円かかる」との実態が示されると会場からもどよめきがおこりました。
さらに、貧困から軍隊に入隊せざるを得ない実態や帰還兵が病んでいく状況などアメリカの新自由主義の矛盾がリアルに報告がされ
参加者はみな真剣に話に聞き入りました。
そして、堤さんは「人をモノにする市場化をストップするのは人らしいとりくみ」と訴え「女性の育てる力で社会を育てていきましょう。
ブレずに言い続けることが力になります」とよびかけました。
マトリョミン(ロシアの電子音楽器)の演奏も大好評でこれを目当てに関西から駆けつけた女性もおり大満足との感想も寄せられました。
分科会で活発な討論
2日目は、11の分科会がもたれどこの分科会も人であふれ、活発な討論がされました。
バカ社長とイジワル部長が登場する寸劇とクイズ形式の労働法講座も大好評で笑いも相次ぐいっぽう「扉を開く女性たち」シンポジウムでは働く女性の切実な声や実態、それに対する運動の交流がされました。
さらに、派遣村の村長の湯浅さんの分科会にも多くの参加者が集まり貧困の実態とそれに対するとりくみの報告に質問も相次ぎました。
そのほかにも、ワークライフバランスジエンダー平等、子育ての悩みセクハラ・パワハラ問題、平和、食の安全などなど多彩なテーマでの議論と交流がおこなわれました。
「楽しかった」の声
参加者からも「全国の仲間の話が聞けて楽しかった」
「しっかり学習できました」
「物産店がよかった」
「男女ともに力をあわせて変化をつくり出していきたい」などの感想が寄せられました。
また、子育て真っ最中の女性の参加を保障しようと保育所を設営され参加者からも「とても助かりました」との声もよせられています。
はたらく女性の学習・交流の場として第55回目を迎えた中央集会が意義あるものとして大成功したことは今後のはたらく女性の運動前進に大いに寄与するところとなりました。