神奈川労連

憲法を職場と暮らしに活かそう!あなたも労働組合へ!
セクハラ・パワハラ・いじめ トピックス

2025年2月3日

NEW!防衛大いじめ人権侵害裁判 高裁で第1回弁論

3-04_413号

 防衛大学校元学生の原告が、在学中に受け続けた「学生間指導」と称したいじめ・人権侵害に対して、元上級生Y氏と国(防衛大学校)に損賠賠償を求めていた裁判は、24年5月15日に横浜地裁ですべての訴えを棄却する不当判決が出されました。

大法廷をいっぱいに

 原告は控訴し、25年1月15日に東京高裁で第1回弁論期日が開かれました。
 「支援する会」は40人の参加で新橋駅前の宣伝行動を行い、世論に訴えるとともに、多数の支援者が傍聴し、大法廷をいっぱいにしました。
 原告の指導記録には、元上級生から受けた「不適切な指導」により過呼吸となり、「細部は添付書類による」と記載されているにもかかわらず、指導教官が「添付書類は廃棄し、データも削除した」と隠蔽をはかっています。裁判では、原告弁護団が「防衛省や防衛大学校の公文書管理規則などからして、学生の指導記録は、電子データで保管されていると考えられる」と主張し、その有無について国に明らかにするよう求めました。

約2割が退学

 陰湿ないじめや、パワハラ行為があった事実を認め、東京高裁の正しい判断を求める原告の陳述書を弁護団が代読。あわせて、約2割の学生が退学に追い込まれ、今も苦しんでいる学生がいることに思いをはせて審理をすすめるよう陳述しました。
 国側は、「添付書類と電子データはなく、そのことを原審で裁判所も認めているので、
求釈明の申し立ては、これを蒸し返すもので、反論・回答はしない」と不当な主張を行い、高裁裁判官もこれを認めて、結審しようとしました。
 しかし、弁護団の奮闘により、控訴理由書に対する国側答弁書への批判を陳述する弁論期日を3月5日に行うことになりました。引き続き支援をお願いします。

新着情報

過去記事一覧

PAGE TOP