引き続く、物価上昇と高止まり、実質賃金の低下によって、多くの働く仲間の生活は苦しくなっています。24国民春闘での大幅賃上げや「今すぐ最賃1500円」など要求は切実です。労働組合として要求に強く団結して、自らの力で要求実現を勝ちとりましょう。
5万円足りない
全国集計している「はたらくみんなの要求アンケート」の「家計で月額いくら不足しているか」の問いの回答では、もっとも多いのが「5万円」で32.3%、ついで「3万円」20.1%、「10万円以上」12.7%となっており、平均でも5万円を超えています。
「生活実感」を尋ねた別の問いでは、「かなり苦しい」17.6%、「やや苦しい」41.6%で、あわせて約6割が「苦しい」と回答しています。
職場においても、家計の状況や生活実感も出しあいながら、「生計費を充足する、生活改善できる賃金」を議論し、要求を練り上げ、確信をもって春闘に臨みましょう。
みんなで闘う春闘に
春闘での賃上げは、最低賃金や公務員賃金、さらには年金額などにも大きく影響します。労働者全体の賃金水準を決めるのが国民春闘であり、すべての仲間が結集して大幅賃上げ・底上げをめざすことが求められます。
労働者確保などから、企業の賃上げの動きが報道されています。企業が賃金を引き上げることは、労働者の暮らしを守るために当然ですが、アメリカなどの労働組合が、大規模なストライキで20~40%の賃上げを勝ちとり、恐れをなしたトヨタやホンダが日本の水準を大きく上回る賃上げを実施したように、労働組合が主体的に闘い、団結の力で闘いとる春闘にしてこそ、大幅賃上げは実現できます。
2つの重視する目標
神奈川労連は、1月13日に評議員会を開催し、24国民春闘方針を確認しました。
方針では、もっとも重視する目標を、①賃金の大幅引き上げ・底上げ、②要求を実現するための組織の強化拡大、の2つとしました。
目標実現をめざす運動として、①要求集約と職場・現場での要求議論、②ストライキの議論と構え、③産別や地方・地域の統一行動への結集、④組合員・未組織労働者との対話、組合加入の働きかけ、を重視してとりくむとしています。
要求を集め・議論することで組合員の結集をはかり、エネルギーを引き出すことは、要求実現に不可欠です。役員だけでなく、全組合員が参加する春闘をめざします。戦術として、労働組合の最大の武器であるストライキを重視します。
春闘はそもそも統一闘争であり、統一行動への結集を強めます。統一行動で世論形成をはかることが、労働者全体の賃上げにつながります。
全労連・神奈川労連の目標である、月3万円以上・時間額190円以上、10%以上の賃上げを勝ちとりましょう。
上の写真 財界の本山「日本経団連」前で大幅賃上げを要求し行動する労働組合の仲間