安倍自公政権が国会で「戦争立法」を強行採決した暑い7月15日、年金者組合全49支部から255人が、「年金引き下げは憲法違反」と横浜地裁に提訴しました。
横浜地裁前で行われた提訴行動には、350人の原告、組合員、弁護団、支援者が参加しました。「高齢者いじめに負けず、長生きして、裁判に勝利するぞー」と「長生きサンバ」の踊りで盛り上がり、楽しく豊かに裁判を闘う年金者組合らしい提訴となりました。
横浜地裁から桜木町駅前まで「年金削減も、戦争立法も憲法違反」とシュプレヒコールを響かせデモ行進。並行して行われた記者会見は、12社が参加して1時間以上かかりました。当日のテレビはNHK・首都圏ニュース、TBS・Nスタ、TVKニュース(複数回)が、提訴行動・デモ行進・記者会見を内容豊かに報道し、新聞は、神奈川、東京、読売、あかはた、新かながわが写真も入れて報道しました。
記者会見が長引き遅れて始まった、県民共済みらいホールでの原告団結成式・提訴決起集会では、原告団・弁護団の紹介、訴状内容の説明、原告の決意表明が行われ、「若者にも最低の年金となる。年寄りの最後のご奉公でがんばる」、「年金権は高齢者の権利、大衆裁判で勝つ」との原告・弁護団の熱い決意に会場は「裁判勝利」に燃え上がりました。
全国では3500人
「年金引き下げ違憲訴訟」は、2月の鳥取地裁から連鎖的にとりくまれ、神奈川は26番目の提訴。全国の原告は3500人の大原告団となり、文字通りの大衆裁判です。
裁判の内容は、憲法25条生存権の高齢者版・年金権の侵害、憲法13条個人の尊厳・信頼保護原則の侵害、憲法29条財産権(年金受給権)の侵害を訴え「年金引き下げは違憲」とするものです。同時に、無年金・低年金者を放置する年金制度の改善と「最低年金保障制度」の実現、高齢者の長生きで年金を自動的に下げる「マクロ経済スライド」の廃止を求めていきます。
安倍自公政権で行われている年金引き下げは、高齢者をいじめるだけではありません。30年に及ぶ年金引き下げ、年金財政の収支だけで年金額を決める「マクロ経済スライド」は、現役労働者・若者の将来の年金を最低のものにする希望のない制度です。「年金引き下げ違憲訴訟」を、現役労働者自らの運動として立ち上がることを期待します。