半世紀も居座り続けている
11月20日、「横須賀に原子力空母はいらない」と訴え実現をめざす集会が、3年ぶりにリアルで開催され、約1000人が参加しました。
横須賀の米軍基地には1973年から米空母が配備され、2008年からは原子力空母の配備が強行されています。アメリカ本国以外で空母の母港とされているのは横須賀だけという、異常な状況が半世紀も続いています。
集会では、中央団体や県内、地元横須賀などから、空母撤回を求める発言が相次ぎました。特に、ウクライナでの戦争を踏まえ、北朝鮮や中国などとの関係で、米空母があることで横須賀が攻撃の標的になる危険性が増していることが指摘されました。
また、岸田政権が進めようとしている憲法改悪・大軍拡の路線は、戦争の危険性を増すだけでなく、財源確保のための大増税や社会保障の大幅削減などとセットで強行され、物価高騰で苦しむ労働者の暮らしをますます困難に陥れることも明らかになりました。
米軍基地が大量の有害物質を垂れ流し
さらに、米軍基地から有害物質のPFAS(有機フッ素化合物)が垂れ流され、基準値を大幅に上回る値が検出されていることにも抗議の声が発せられました。
集会後には冷たい雨が降り出しましたが、参加者はデモ行進に繰り出し、米軍横須賀基地前で「米軍基地はいらない」などとシュプレヒコールをあげるとともに、市中心部を行進して市民にアピールしました。