第93回神奈川県・横浜メーデー宣言(案)
「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう 」のスローガンのもと、 多くの働く仲間や県民の集結のもと第 93 回メーデーを開催いたします。
今回のメーデーは、世界平和が脅かされるとともに改憲の 危機に直面するなか 、私たちの運動と闘いが求められている重要な状況でのメーデーとなりました。
2 月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、国連憲章と国際法を蹂躙する暴挙です。そのうえ ロシア の プーチン大統領は、核兵器の先制使用も明言しており、全人類 の 危機を引き起こしかねない事態となっています。そしてロシア軍の攻撃により多くの民間人が犠牲となり、 ロシアの行為はいまや 戦争犯罪 という蛮行にまで至っています。
このロシアの暴挙に世界の多くの国々が批判し、国連では2 度のロシア非難の総会決議が多数 の賛成で採択されています。そればかりかロシア国内からも批判の声があがっています。
このような行為 はいかなる理由があっても 断じて 許させるものでは ありません。ロシアの暴挙、蛮行に対し 、メーデーに集う仲間の総意をもって厳しく非難するものです。
憲法改悪のうごきも強まっています。安倍、菅政権の 改憲路線を引き継ぐ岸田政権は、このウクライナ危機に乗じて「日米同盟強化」をことさら強調し「敵基地攻撃能力」の保有を正当化しようとしています。これを足がかりに改憲の道を突き進むことは明らかです。
さらに維新の会がアメリカとの「核共有」を自らの方針に掲げ、 その議論を促進しようとしています。このような改憲、核共有の あまりにも 危険な動きを何としても止めさせなくてはいけません。
働く仲間の状況も深刻です。 新型コロナ禍でこれまでの新自由主義政策の矛盾が一気に噴き出しました。医療、衛生、福祉の職場では未だに 充分な 体制 がとれず 疲弊し、非正規労働者やフリーランスなど不安定な働き方をしている労働者は仕事を失う事態となりました。
生活困窮に陥ってしまう労働者も少なくなく、これら働く仲間への支援・助成制度が求められています。
賃金の底上げ、ハラスメント問題 の是正 、ジェンダー平 等、長時間労働の規制、中小企業・小規模事業者への支援強化など、職場では多くの要求と課題が山積しています。 各争議の勝利も求められています。
さらに気候危機 の打開、 消費税の減税など税負担の解消、社会保障の充実、子育て支援など多くの要求が渦巻いています。
しかし、岸田政権はこれら私たちの切実な要求や声には耳を傾けず、大企業の儲けを優先する政治を進めています。
こうした状況を変えるには、今年 7 月におこなわれる参院選挙が絶好の機会となります。
これまでも、働く仲間 、市民、各野党が力を合わせて自公政権を追い詰めてきました。 今回の選挙でも市民と野党の共闘がすすめられています。この力をさらに強め、参院選挙で勝利しましょう。そして誰もが人間らしく安心して生き、働ける社会を実現しましょう。
第93 回メーデー万歳。
2022年 5 月 1 日
第93 回神奈川県・横浜メーデー