全体で104人が参加
今年も11月23日に「争議・権利討論集会」を開催し、会場に80人、オンラインで24人が参加しました。この集会は1976年に第1回が開催され、一時中断もありましたが、2002年からは毎年開催されています。
午前の争議交流会では「どうやって争議に勝利するか」をテーマに、①職場で会社・使用者とどう闘うか、②会社を社会的・大衆的にどのように包囲していくか、③裁判所・労働委員会をどのように活用するか、④争議態勢をどのように築くか、という4つの柱で参加者の経験交流や意見交換が行われました。
刺激やヒントを共有
会社社長宅に「年始挨拶」に行くとりくみ、リストラされた労働者につきそって組合役員がその家族に会い「あなたの夫が悪いのではない。会社に責任がある」と家族を納得させる等のきめ細やかな活動、またSNSでそれまで顔も名前も知らなかった人たちと団交の日に初めて集まって瞬く間に組合員を増やしたこと、弁護士や社労士が団交相手に出てきたときにどうするか、などなど創意工夫を凝らしながら地道に粘り強く行われている様々な組合活動が、参加者に刺激やヒントとして共有されました。
参加者からは「様々な経験をされた方からの報告を聞けて良かった」、「やるべきことをやる基本、あらためて再認識しました。今後の活動に活かしていきたいと思います」、「“団結なくして解決なし”ということが本当に心に沁みてきました」などの感想が寄せられました。
神奈川の歴史と教訓
午後は、神奈川労働弁護団元会長の岡田弁護士が「神奈川における争議権利闘争の歴史と教訓」と題して講演。
自身がこれまでに弁護士としてとりくんできた裁判闘争や労働委員会闘争にふれながら、闘うことで団結が深まること、対立や対決を恐れずに道理のある要求で相手を説得することの大切さを強調しました。
笑いあり、涙あり、参加者をあたたかく励ます講演で、最後に「闘っているときは大変だし、つらい。しかし、闘っている季節こそ、輝いている季節だと私は思っています」としめくくられました。
閉会挨拶では、国労神奈川地区本部の長瀬執行委員長が、今日の社会状況においてますます争議・権利討論集会のようなとりくみ、そして労働組合運動が重要であることを強調しました。
上の写真↑好評だった岡田弁護士の講演